1825年の創業以来、木管楽器の進化を牽引してきたブランド、〈ビュッフェ・クランポン〉の類まれな歴史をご紹介します。
フランスの楽器職人、ドゥニ・ビュッフェ=オージェは、パリ中心部の2区、パッサージュ・デュ・グラン・セール22番地に自らの工房を立ち上げました。彼は13キーの優れたクラリネットを製作することで、またたく間に音楽界でその名を知られるようになりました。
ドゥニの息子であるジャン=ルイ・ビュッフェは、1836年にゾエ・クランポンと結婚し、のちに広く名を知られる<ビュッフェ・クランポン>ブランドが誕生しました。
<ビュッフェ・クランポン>の最初のロゴマークが誕生。
マント・ラ・ヴィル(フランス、イブリーヌ県)に<ビュッフェ・クランポン>のアトリエ兼工場を設置し、<ビュッフェ・クランポン>によるベームシステムのクラリネットの製造を開始。
<ビュッフェ・クランポン>は、ベルギーの楽器職人アドルフ・サックスによる発明から20年後に<ビュッフェ・クランポン>初のサクソフォーンを製造しました。
パリ万国博覧会でビュッフェ・クランポンは数多くの賞を受賞しました。
パリ万国博覧会でビュッフェ・クランポンは数多くの賞を受賞しました。
〈エヴェット&シェーファー〉の当時のダブルリード楽器のカタログには、Bb、C、Db、Ebの異なるシステムを持つ14本のオーボエ、Aのオーボエ・ダモーレ、Abのミュゼット、パストラルオーボエ、合計8本のイングリッシュホルンとバリトンホルン、C、D、Eの18本のバソン、木製と金属製のシンプルファゴットとコントラファゴットが掲載されていました。
〈エヴェット&シェーファー〉の当時のダブルリード楽器のカタログには、Bb、C、Db、Ebの異なるシステムを持つ14本のオーボエ、Aのオーボエ・ダモーレ、Abのミュゼット、パストラルオーボエ、合計8本のイングリッシュホルンとバリトンホルン、C、D、Eの18本のバソン、木製と金属製のシンプルファゴットとコントラファゴットが掲載されていました。
1921年に見習いとして同社に入社し、才能ある音響技師であったロベール・カレは、1955年にブランドの代表機種“R13”の開発に成功しました。
作曲家の保良徹が〈ビュッフェ・クランポン〉の日本現地法人を設立しました。
製作者ロベール・カレのイニシャルを冠したクラリネット“RC”が登場します。“R13”と“RC”の代表的な2機種は、のちに発表する機種“フェスティバルモデル”(R13系統)と“プレスティージュ”(RC系統)の原型となりました。プレスティージュ・シリーズはソプラニーノからバスクラリネットまでの全レンジに発展しています。
〈ビュッフェ・クランポン〉は、1760年に設立されたロンドンの有名なブージー&ホークスグループの一員となります。工房は次第に近代化し、ブランド独自の伝統的な職人技術と最新技術が融合することで、ブランドは更なるイノベーションや品質向上を実現させます。
〈ビュッフェ・クランポン〉は“グリーンライン”の開発に成功し、ブランドとしても商標登録しました。“グリーンライン”は、モザンビーク産グレナディラ粉末を再生した新素材が原材料に用いられており、楽器の持つ音響特性を100%維持しつつも、極めて高い信頼性と耐久性を兼ね備えています。
〈ビュッフェ・クランポン〉は“グリーンライン”の開発に成功し、ブランドとしても商標登録しました。“グリーンライン”は、モザンビーク産グレナディラ粉末を再生した新素材が原材料に用いられており、楽器の持つ音響特性を100%維持しつつも、極めて高い信頼性と耐久性を兼ね備えています。
〈ビュッフェ・クランポン〉の名を冠したグループの創立。革新に向かって前進しつづけたことにより、そのブランド名がグループとして確立されたのです。演奏家達の飽くなき探求心と要求に応えるため、〈ビュッフェ・クランポン〉はサクソフォーン、ダブルリード (特にイングリッシュホルン)、スチューデントモデル等、そのノウハウと製品の幅を広げていきました。
ビュッフェ・クランポン グループは、ヨーロッパの歴史ある二大金管楽器ブランド〈アントワーヌ・クルトワ〉(1803年創業)と〈ベッソン〉1837年創業)をグループの一員に迎えました。
〈ビュッフェ・クランポン〉は、ラ・クチュール・ブセ(フランス・ウール県)にある歴史あるクラリネット製造工場の買収により生産能力を拡大し、高品質なスチューデントクラリネット“E11 F”(FはFranceの略)の製造を開始しました。
ビュッフェ・クランポン グループは当時の社長アントワーヌ・ボーサンの指揮のもと、ドイツの管楽器ブランド“W.シュライバー”(クラリネット/ファゴット)と“ユリウス・カイルヴェルト”(サクソフォーン)を新たな一員として迎えました。この2つのブランドと提携することよって事業を拡大し、マルクノイキルヒェン(ドイツ ) の工場でオーボエとクラリネットの新しいスチューデントモデルの開発に着手します。
ビュッフェ・クランポン グループはビュッフェ グループとなりました。そのアイデンティティは、「管楽器の世界的な基準」であり続ける、というひとつのビジョンのもと、グループの全てのブランドを束ねています。
アルトサクソフォーン“センゾ”は、〈ビュッフェ・クランポン〉のサクソフォーン復活の第一歩となる機種で、プロフェッショナルモデルの基準となることを目的に開発されました。“センゾ”は、フランスの管楽器メーカーの専門知識と最先端技術の融合を忠実に反映し、現代の演奏家の最も高い要求に応えます。
ジェローム・ペローがビュッフェ グループの最高責任者に就任。「創業数百年を誇るこの偉大な企業に加わり、新たな成長段階に導くことができることをうれしく思います。フランスとドイツにおける卓越したノウハウと、非常に高い専門性を有する人材に支えられ、ビュッフェ グループはヨーロッパおよび国際的発展を加速するために必要なあらゆるリソースを備えています」とペローは語ります。