Hélène Devilleneuve

エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴはパリ国立高等音楽院（CNSM）で学び、オーボエと室内楽の両部門でプルミエ・プリ（一等賞）を受賞。1994年には東京国際音楽コンクールで優勝。1995年、エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴはフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席オーボエ奏者に任命された。オーケストラでは、ピエール・ブーレーズ、グスターボ・ドゥダメル、チョン・ミョンフン、ミッコ・フランク、マレク・ヤノフスキ、大野和士、エサ＝ペッカ・サロネン、サー・ロジャー・ノリントン、サー・ジョン・エリオット・ガーディナーなど、数多くの指揮者のもとで演奏している。

また、マルティヌー、リゲティ（フルートとオーボエのための二重協奏曲）、モーツァルト、メシアン、ハイドン、シュトラウス、カリヴォダ、ヴィヴァルディなどの協奏曲でソリストとしても出演しており、さまざまなオーケストラや数々の著名な音楽祭で演奏。

室内楽奏者としても、エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴはジャン＝ギアン・ケラス、ジェリー・ムティエ、フランソワ＝フレデリック・ギィ、チョン・ミョンフン、マガリ・モニエ、ジュリアン・アルディ、ニコラ・バルディルー、アントワーヌ・ドレフュス、シネ・ノミネ四重奏団、トリオ・エウテルペ、トリオ・ヴァンダラーなどと定期的に共演しており、フランス国内外の様々な音楽祭に出演している。

現代音楽もまた、彼女の音楽活動において重要な位置を占めている。1991年以降、エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴはフィリップ・ユレルとピエール＝アンドレ・ヴァラードによって設立されたアンサンブル「クール・シルキュイ」に参加している。これまでに、マルタン・マタロン〈Trame〉、マルク＝アンドレ・ダルバヴィ〈Interlude〉、ジェラール・グリゼー、ミカエル・ジャレル、アスビョルン・シャートゥン、アンドレ・マルケアス、イヴァン・フェデレ、ジャン＝リュック・デュリユー、ユーグ・デュフールといった作曲家の作品を初演。2022年5月には、彼女に献呈されたフィリップ・ユレルの協奏曲をフランス放送フィルハーモニー管弦楽団とともに世界初演した。

彼女は、カーターのソナタ（Classica）、フランソワ＝フレデリック・ギィとの共演によるベートーヴェンの五重奏曲（ディアパゾン・ドール、ffff、「ショック・デュ・モンド・ドゥ・ラ・ミュジーク」受賞）、ブロードのオーボエとハープのための室内楽、ボッケリーニの協奏曲（イ・ソリスティ・ヴェネティと共演）、そしてチョン・ミョンフン、大野和士、マレク・ヤノフスキとの録音（ドイツ・グラモフォン、アルモニア・ムンディ）など、数多くの録音を残している。最新のCD『フランス音楽集〜オーボエとピアノのために』（共演：村田理加子／Klartheよりリリース）は大きな成功を収めている。

エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴは、サン＝モール音楽院およびパリ国立高等音楽院（CNSM）で木管楽器の初見クラスを担当。また、パリ国立高等音楽院で室内楽の指導も行っており、世界各地でマスタークラスにも招かれている。さらに、ビュッフェ・クランポン社のオーボエのテスターも務めている。